title
重要文化財

天秤櫓

各部の紹介はこちら

重要文化財 昭和26年9月22日
所在地 金亀町
所有者 彦根市

鐘の丸と本丸の間の小郭(くるわ)にあり、天秤(てんびん)櫓は空濠に面して建てられ、鐘の丸とは廊下橋で結ばれています。この空濠は表の備えで大手門や表門から鐘の丸に至る道になっており、橋と櫓門によって本丸が独立して防御できるようになっています。この建物は、井伊年譜によれば慶長8年から11年にかけて営まれたものと考えられます。
天秤櫓は、空濠の底から高い石垣を積んで櫓土台として、この石垣の中央部よりやや東側を一段低くして門を構えています。櫓の両側にはその名前が示す様に二重の隅櫓を設け、正面から見ればあたかも天秤を模している様に見えます。二重の隅櫓の背面にはそれぞれに続櫓が作られており、全体を上から見れば「コ」の字型の建物です。この様に全体は左右対称の構成になりますが、隅櫓の屋根は対称を破る様に東の櫓の妻は東西に、西の櫓は南北に面して力強さを感じさせる造形になっています。
井伊年譜には、長浜城の大手門を移したことを伝えていますが、昭和35年に完成した解体修理の際の調査で、瓦に長浜城主であった内藤家の定紋である上り藤の紋瓦が発見されたため、長浜城大手門を移築したものと見て間違いないでしょう。


一つ前にもどる